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唾液腺の病気


 唾液線の病気の臨床的な特徴は、腫れたり、痛みがあったり、口が乾いたり、味を感じないなどの病気
です。このうち、最も多いのは、腫れる病気です。唾液腺が腫れる病気には、嚢胞、唾石症、炎症、唾液腺
腫瘍などがあります。


@貯留嚢胞

 唾液腺で作られた唾液は、導管を通って口の中に出てきます。しかし、出口のどこかがつまって唾液が
スムーズに出ないと、唾液が組織内に溜まって腫れてきます。これを貯留嚢胞といいます。

 唇や舌などの小唾液腺にできた貯留嚢胞を粘液嚢胞といいます。そして、舌の先ににできたものを特別
にブラングンヌーン嚢胞と呼んでいます。

 また、舌下腺や顎下腺の唾液が貯留しても嚢胞ができます。この場合、舌のつけ根の部分が腫れて舌
が押し上げられます。その様子がガマののどに良く似ているので、ガマ腫と呼ばれています。

 治療としては、一般的には摘出手術をします。当院では、レーザー手術をしています。しかし、嚢胞が大
きな場合には、窓を開けるように切開して副口腔を作る方法がとられることもあります。

 粘液嚢胞


A唾石症

 唾液腺に炎症が起きたり、あるいは導管内に剥がれた上皮や細胞の塊があると、そこに唾液の中の石
灰塩類が沈着して唾石を作ります。この唾石が成長してだんだん大きくなると、さまざまな症状をあらわす
ようになります。たとえば、食事の時に唾液腺が腫れたり、発作的な痛みがあったり、唾液の出口から膿
がでることがあります。

 治療としては、唾石を取り出すかまたは唾液腺を取り出す手術を受ける必要があります。


B唾液腺炎

 唾液腺炎とは、いろいろな原因で耳下腺や顎下線などが腫れてくる病気です。このうち、特に多いのは、
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)です。


C口腔乾燥症(ドライマウス)

 出る唾液の量が減って、口腔粘膜が乾燥する状態を、口腔乾燥症といいます。口腔乾燥症の症状として
は、口の中が乾燥する、口の中が粘つく、口の中が痛んだり焼けるような感じがある、粘膜が剥がれてくる
などがあります。その結果、ものを噛んだり、飲み込んだりできないし、話をするのも難しくなります。

 治療法としては、原因となる全身疾患があればまずそれを治療します。また、薬が原因であれば、別の
薬の変えてもらうか、その薬の服用を中止するか、担当の医師に相談します。それでも、唾液が出てこな
いこともあり、そういうケースでは、一般的には人工唾液(サリベートなど)を使う治療が行なわれるのです
が、当院では漢方薬なども併用しています。また、舌の痛みなどに対してレーザ針治療をしたり、咀嚼・嚥
下(食べる機能)の障害に対してリハビリをしたりします。


Dシェーグレン症候群 

 目の乾き、口の乾きを主な症状とし、慢性関節リウマチを伴う慢性の系統的疾患をシェーグレン症候群と
言います。この病気は、自己免疫の異常が原因で起きます。

 現在のところ、有効な治療法がなく、主に対症療法が行なわれています。当院では、口腔乾燥に対して
人工唾液(サリベートなど)を応用したり、塩酸セビメリンなどを投与したりしています。また、舌の痛みなど
に対してレーザー針治療をしたりします。


E唾液腺腫瘍

 唾液腺にも腫瘍は発生します。唾液腺にできる腫瘍の約70%は多形成腺腫と呼ばれる良性腫瘍です
が、まれに悪性腫瘍も発生します。良性腫瘍だからと安心して放置しておくと、これが悪性腫瘍に変化す
ることも少なくありません。唾液腺の部分に腫れやしこりがあることに気づいたら、すぐに口腔外科医を受
診して良く調べてもらうことが必要です。