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ウイルス感染症


 口腔粘膜に水泡ができることがあります。この場合の原因として、ウイルス感染によるものと免疫異常に
よるものがあります。水泡は、数時間から数日の短時間のうちに破れて潰瘍(組織がなくなった状態)にな
ります。ですから、口腔内に潰瘍ができた時には、はじめに水泡があったかどうかが病気を診断するうえで
大変重要です。はじめに水泡ができて、それから潰瘍ができたというような経過があって、全身的な兆候
や症状があれば、ウイルス感染の可能性が高いと言えます。

 ウイルス感染による代表的な口腔粘膜の病気は、単純性ヘルペス、帯状ヘルペス、手足口病(水痘)、
麻疹などです。


@単純性ヘルペス

 単純性ヘルペスは、小児や若い人に発生するまれな病気です。潰瘍が形成される前に、痛みを伴った小
さな水泡がたくさんできます。ヘルペスウイルスによる感染が原因で発生し、潜伏期間は感染後数日から
2週間で、口唇が好発部位です。水泡が破れた後、びらんや潰瘍ができるが、1〜2週間で治癒します。

 治療としては、ペニシリンまたはテトラサイクリン軟膏を塗布します。当院では、その他に必要に応じてレ
ーザー照射や漢方薬を併用しています。

口唇ヘルペス


A帯状ヘルペス

 帯状ヘルペスは、高齢者や免疫力が弱まっている人に見られます。原因は水痘ウイルスで、これが身体
の中に潜んでいて、身体の抵抗力が弱くなったりすると活動的となり病変を起こします。小さな水泡が形成
され、これに続いて感覚神経の走行に一致した部位(三叉神経が支配する部分)に痛みを伴う潰瘍がたく
さんできます。

 治療としては、ペニシリンまたはテトラサイクリン軟膏を塗布します。当院では、その他に必要に応じてレ
ーザー照射や漢方薬を併用しています。


B手足口病(水痘)

 手足口病は、水痘とも呼ばれ、名前の通り、手、足、口腔粘膜に小さな水泡ができる病気で、やがてこ
の水泡が痛みを伴った潰瘍となります。通常、大人に発生することは少なく、5以下の子供によく見られ
ます。原因はコクサッキーウイルスで、大変に感染力が強く、夏のプールなどでよく感染します。3〜4日の
潜伏期間の後、軽い発熱とともに、手足の皮膚や口腔粘膜に発心や水泡ができるのが特徴です。


C麻疹

 麻疹は、普通はしかと呼ばれている急性の伝染病で、麻疹ウイルスが原因です。皮膚に発疹が現れる
1〜4日くらい前に、コプリック斑と呼ばれる特徴的な病変が口腔粘膜に認められます。

 コプリック斑は、中心が広くなっている小さな赤い斑点です。臼歯部の咬合線に相当する頬粘膜に見ら
れ、麻疹の診断の際に重要な所見です。