ポジティブ・イメージトレーニング                   岡永顎咬合整体研究室

目指せ、生涯現役ゴルファアクティビティに適したマウスガードを作ろう!

  
私は、ロック好きなので、よくライブハウスでのりのりに騒いでいます。また、ヘタクソですがゴルフもします。歯科医の目線では、歯を食いしばる活動の機会が多い人にはマウスガードを勧めるのですが、ボクシングで使う分厚いうまく会話ができないので嫌になるでしょう。そこで、0.5mmのブラキシズムスプリントのうえに1mmのマウスガードシートを貼って、口蓋側が薄いマウスガードを作ってみました。

 まず、ライブハウスで使用するためのマウスガードを作りました。歯を外傷から守ることを目的としたもので、唇側と頬側にマウスガードを貼ってクッション性をもたせました。ライブの会場では、クラウドサーファー(ロックコンサートにおいて体を支えられながら、他の観客の頭上を泳ぐように移動する人)の手足が上顎を直撃しても問題ありませんでした。このマウスガードは、バスケットボールやハンドボール、サッカーなどでも使えそうです。

 次に、ゴルフで使うためのマウスガードを作りました。歯を食いしばりから守るためのもので、咬合面にマウスガードを貼ってクッション性をもたせました。練習中は、歯が食いしばりから守られている安心感がありました。このマウスガードは、野球(ピッチャー)や陸上の投擲競技、重量挙げなどのほか、神輿を担ぐときでも使えそうです。

 ところで、ゴルフの尾崎直道プロがマウスガードの着用で失格になったことがあります。テンプレートのように、スポーツパフォーマンスの向上を目的に15mmも咬合を挙上するのは別にして、通常のマウスガードのように安静位空隙の範囲で挙上する分には問題ないのではないでしょうか。ちなみに、テンプレートで飛距離が伸びる理由は、後頭骨と頸椎に付着する筋肉がリラックスして、肩甲骨の可動性がよくなることと関係があると考えています。

 現在、障害者や高齢者ゴルフを楽しんでいます。このような人たちが補助具として使用する分には、テンプレートのように15mm咬合を挙上してもよいのではないでしょうか。

 マウスガードを作っているうちに、「マウスガードの口蓋側にクッション性が必要なのか」とという疑問をもちました。

 そこで、唇側と頬側、咬合面にマウスガードを貼ってクッション性をもたせたものを作ってみました。違和感が少なく、使用感もよいと思います。

 実際に」、マウスガードを作って自分で使ってみて、初めて気づいたことがありました。

 たとえば、咬合を挙上すうると顎関節内で下顎頭が前方に滑走運動をし始めます。その結果、下顎頭が前方だけでなく後方にも移動するようになり、下顎が後退運動するようになります。

 側方運動では、作業側の下顎頭が後方に、非作業側の下顎頭が前方に移動するようになります。おそらく、このような現象は、マウスガードだけでなく、ナイトガードでも起きていることだと思います。

 このような状況を考えると、「中心咬合位で咬合器に付着し、咬合を挙上して・・・」という考え方には無理があるのではないでしょうか。マウスガードやナイトガードは、使用する姿勢で咬合採得して咬合器に付着するべきでしょう。

 まや、下顎頭が後方に移動しないことを前提としている咬合器で、対応できるでしょうか、このような考えに至り、現在は、下顎頭を後方に動かせる咬合器を試作しています。

                                 
                                     <「デンタルダイアモンド2020年12月号」掲載>

                    

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