千葉県保険医新聞(2017年11月10日)掲載記事

<第32回保団連医療研究フォーラム>千葉から6人が演題発表

32回目を迎えた保団連医療研究フォーラムが10月8日と9日にわたって名古屋市・ウインクあいちで開かれた。1日目は記念企画と骨粗鬆症治療薬に関する全国共同調査の発表、2日目は分科会・ポスターセッション、シンポジウムが行われた。千葉からは17人が参加、そのうち5医療機関6人が分科会で演題発表(別掲)した。
記念企画は「今をどう生きる〜子や孫が安心して暮らせる社会をどう残すか」と題して、ノーベル物理学賞受賞者の益川敏英氏(名古屋大学素粒子宇宙起源研究機構長)と、作家でもある鎌田實氏(諏訪中央病院名誉院長)が対談した。一般市民を含め700人が話に聞き入った。
          
    記念企画で教育や研究のあり方について講演した益川敏英氏
    (2008年ノーベル物理学賞受賞)
益川氏は宿題をしなかった子ども時代を振り返りながら「何かきっかけを与えちょっと後押しをし、あとは温かく見守っていけば良いのが子どもだ」と指摘。また、「本には無限の世界が広がっている」とも言及した。鎌田氏は「〇と×だけではなく、色んな△があるはず」として、他の人と違うことを考えることの重要さを指摘した。  
また、防衛省予算による研究が行われていることに触れながら益川氏は「人を殺すための研究はやるべきでない」と断言。鎌田氏は、「科学ぬは生活者の視点が弱い」と指摘した。最後に益川氏は「憧れとロマンを」、鎌田氏は「心を持っている人を診ている間に心を失わないように」と若い医師にメッセージを寄せた。
2日目は8分科会で90近い演題発表が行われるとともに、ポスターセッションやパネル展示「戦争と医の倫理」、福島・チェルノブイリの写真展も併せて行われた。午後には、「医療者の働き方」、「地域包括ケアの現状と課題」、「子供の貧困と健康」に関するシンポジウムが開かれ、活発な議論が行われた。【別掲・分科会順】
堂垂伸治(松戸市・医師)
「『認知症と共生する社会』に”逆走”する『改正』道路交通法」
柴田清吾(千葉市・医師)
「癌の微細な徴候から得た教訓」
永野伸一(市原市・歯科医)
「埋伏智歯が正常萌出した8症例と逆に埋伏してしまった1症例」
岡永覚(市川市・歯科医)
「続・開業医の為の金属アレルギー治療」
葛幸子(市原市・歯科衛生士)
「障害者の環境の変化による対応の変換」
藤野健正(松戸市・歯科医)
「人工放射性物質から子どもたちのいのちと健康を守る―非営利・未来型の『株式会社はは』を設立―」
千葉協会から演題発表した6人。
(右上から)
堂垂伸治氏(松戸市開業)、柴田清吾氏(千葉市開業)、永野伸一氏(市原市開業)、岡永覚氏(市川市開業)、葛幸子氏(市原市永野歯科医院勤務)藤野健正氏(松戸市開業)=10月8日9日・ウインクあいち(名古屋市)

      
      
      

<掲載記事の補足コメント>

記事を読むと、”保団連医療研究フォーラムって意外と真面目でお堅いイメージ”ですよね。でも、2017年千葉県保険医新聞の新年号で年初の抱負を公言したので、第32回保団連医療研究フォーラムで「モッシュやダイブ等の危険行為による外傷の歯科的考察」というテーマでポスターセッションをしてきました。
医師・歯科医師の中には、モッシュやダイブ等ライブの状況がピンと来ない先生も多く、説明が難しかったです。
どこまで伝わったかよく分りませんが、発表して良かったと思います。
                      
                  ポスター発表した岡永覚氏(市川市開業)

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